
はじめに:ahamoで「圏外」になってしまったあなたへ
ahamoに変更・契約した直後、スマートフォンの画面に「圏外」と表示され、通話もデータ通信もできない——。このような状況に陥ると、非常に焦りますよね。特にahamoはオンライン専用プランのため、店舗でのサポートが受けられず、自力で解決する必要があります。
しかし、ご安心ください。ahamoで圏外になる原因の大半は、端末の設定ミスや確認不足によるものです。本記事では、ahamoの開通・圏外トラブルについて、原因から具体的な解決方法まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、以下のことがわかります:
- ahamoで圏外になる6つの主な原因
- 端末別(iPhone・Android)の具体的な対処手順
- 開通手続きの正しい流れと注意点
- それでも解決しない場合の最終手段
所要時間:5〜30分程度で、ほとんどの圏外トラブルは解決できます。落ち着いて、順番に確認していきましょう。

第1章:ahamoで圏外になる6つの主な原因
まずは、なぜahamoに変更後、圏外になってしまうのか、その原因を理解しましょう。原因を特定することで、適切な対処法を選ぶことができます。
原因1:対応端末でない可能性
ahamoは、特定の端末にしか対応していません。非対応端末では、どんなに設定を正しく行っても通信できません。
確認方法:
- ahamo公式サイトの「対応端末一覧」にアクセス
- 自分の機種名・型番を検索
- リストに掲載されているか確認
注意点:
- 2013年以前に発売された古い機種は基本的に非対応
- らくらくスマホシリーズも多くが非対応
- 海外版の端末やキャリア専用モデルも非対応の場合あり
もし非対応端末だった場合、残念ながら設定では解決できません。対応端末を購入する必要があります。
原因2:iPhone – 旧キャリアの構成プロファイルが残っている
iPhoneで他社から乗り換えた場合、以前のキャリアの構成プロファイルが残っていると、ahamoの通信設定が正しく適用されません。
構成プロファイルとは? iOSの設定を自動的に行うパッケージファイルのこと。1つのiPhoneに1つしか設定できないため、新しいキャリアに変更する際は古いプロファイルの削除が必須です。
該当する人:
- au、ソフトバンクから乗り換えた
- 格安SIM(楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルなど)から乗り換えた
- 以前、別のキャリアのSIMを使っていた
原因3:Android – APN設定が正しくない
Android端末の場合、APN(アクセスポイント名)設定を手動で行う必要がある機種が多くあります。この設定が間違っていたり、未設定だったりすると圏外になります。
APN設定とは? スマートフォンがインターネットに接続するための「中継地点」を指定する設定。ahamoの場合、「spmode.ne.jp」というドコモのアクセスポイントを使用します。
該当する人:
- SIMフリー端末を使っている
- ドコモ以外で購入したAndroid端末を使っている
- 一部の古いドコモ端末
原因4:VoLTE設定がOFFになっている
ahamoは3G回線に非対応で、音声通話も4G LTE回線(VoLTE)を使用します。そのため、VoLTE設定がOFFになっていると、圏外表示になります。
VoLTEとは? Voice over LTE(ボイス・オーバー・エルティーイー)の略で、4G LTE回線を使った高品質な音声通話サービスです。
該当する人:
- 設定を変更したことがある
- 古い機種から機種変更した
- 海外版の端末を使っている
原因5:開通手続きが完了していない
意外と見落としがちなのが、開通手続きが完了していないケースです。SIMカードを挿入しただけでは使えません。
開通手続きとは? ahamoのSIMカードを有効化し、実際に通信できる状態にする手続きです。ahamoアプリまたは公式サイトから行います。
該当する人:
- SIMカード到着後、まだ開通手続きをしていない
- 手続き途中で中断してしまった
- 手続き完了メールを受信していない
原因6:SIMロックが解除されていない
ドコモ以外で購入した端末を使う場合、SIMロック解除が必要です。SIMロックがかかったままだと、ahamoのSIMカードを認識できません。
SIMロックとは? 特定のキャリアのSIMカードしか使えないようにする制限のこと。2021年10月以降に発売された端末はSIMロックが廃止されています。
該当する人:
- au、ソフトバンクで購入した端末を使っている
- 2021年9月以前に購入した他社端末を使っている
第2章:iPhone編 – 圏外トラブルの解決手順
iPhoneでahamoが圏外になっている場合、以下の手順で対処していきましょう。
ステップ1:対応端末かどうか確認
まずは、あなたのiPhoneがahamo対応端末かを確認します。
確認方法:
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く
- 「モデル名」を確認(例:iPhone 12、iPhone SE 第2世代)
- ahamo公式サイトの対応端末一覧で検索
ahamo対応のiPhone:
- iPhone 6s以降のほぼすべてのモデルが対応
- ただし、iOS 14.5以降へのアップデートが必要な場合あり
ステップ2:旧キャリアの構成プロファイルを削除
他社から乗り換えた場合、必ずこの作業を行ってください。
削除手順:
- 「設定」アプリを開く
- ホーム画面から歯車アイコンの「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「VPNとデバイス管理」をタップ
- iOS 15以降は「VPNとデバイス管理」
- iOS 14以前は「プロファイル」という名称
- 不要なプロファイルを確認
- 「au」「UQ mobile」「Y!mobile」「楽天モバイル」など、ahamo以外のプロファイルが表示されていないか確認
- プロファイルをタップ
- 該当するプロファイル名をタップ
- 「プロファイルを削除」をタップ
- 画面下部に表示される赤い文字の「プロファイルを削除」をタップ
- パスコードを入力
- iPhone本体のロック解除に使っているパスコードを入力
- 削除完了を確認
- 「現在インストールされているプロファイルはありません」と表示されればOK
- iPhoneを再起動
- 電源ボタンを長押し→「スライドで電源オフ」→30秒待って再度電源ON
重要: プロファイルを削除しないと、ahamoの通信設定が正しく適用されません。必ず削除してください。
ステップ3:VoLTE設定を確認・有効化
ahamoで通信するには、VoLTEがONになっている必要があります。
設定手順:
- 「設定」→「モバイル通信」を開く
- 「通信のオプション」をタップ
- 「音声通話とデータ」をタップ
- 「VoLTE」をONにする
- スイッチが緑色になっていればON
iPhone 12以降の5G対応モデルの場合:
- VoLTE設定は自動処理されるため、通常は操作不要
- ただし、圏外の場合は念のため確認
複数の電話番号を設定している場合:
- 「デュアルSIM」を使っている場合は、ahamo回線側のVoLTE設定を確認
- 「モバイル通信」→該当する回線を選択→「通信のオプション」と進む
ステップ4:機内モードのON/OFF切り替え
一時的な接続エラーの場合、機内モードの切り替えで改善することがあります。
実施方法:
- コントロールセンターを開く
- iPhone X以降:画面右上から下にスワイプ
- iPhone SE、8以前:画面下から上にスワイプ
- 飛行機マークをタップしてON(オレンジ色)にする
- すべての通信が一時的に遮断される
- 10秒待つ
- 再度飛行機マークをタップしてOFF(グレー)にする
- アンテナマークを確認
- 画面左上にアンテナが表示されるか確認
ステップ5:SIMカードの抜き差し・再起動
物理的な接触不良が原因の場合もあります。
実施手順:
- iPhoneの電源を切る
- 「設定」→「一般」→「システム終了」
- SIMトレイを取り出す
- iPhone側面の小さな穴にSIMピン(またはクリップ)を差し込む
- トレイがポップアップしたら引き出す
- SIMカードを確認
- SIMカードに傷や汚れがないか確認
- 金色の接触面を柔らかい布で軽く拭く
- SIMカードを正しくセット
- SIMカードの向きに注意(切り欠きの位置を確認)
- トレイにしっかり収まっているか確認
- トレイを本体に戻す
- カチッと音がするまで押し込む
- iPhoneの電源を入れる
- 30秒〜1分待つ
- ネットワークに接続するまで少し時間がかかる場合あり
ステップ6:ネットワーク設定のリセット(最終手段)
上記すべてを試しても改善しない場合、ネットワーク設定をリセットします。
⚠️ 注意事項:
- Wi-Fiのパスワードが削除される(再設定が必要)
- VPN設定が削除される
- Bluetooth接続が解除される
- eSIMを使っている場合は再発行が必要になる可能性があるため、事前に確認
リセット手順:
- 「設定」→「一般」を開く
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」をタップ
- パスコードを入力
- 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」をタップ
- 自動的に再起動される
- 再起動後、Wi-Fiに再接続
- モバイルデータ通信を確認
第3章:Android編 – 圏外トラブルの解決手順
Android端末でahamoが圏外になっている場合の対処法です。
ステップ1:対応端末かどうか確認
確認方法:
- 「設定」→「デバイス情報」(または「端末情報」)を開く
- 「モデル番号」を確認
- ahamo公式サイトの対応端末一覧で検索
注意:
- ドコモで販売されていない端末は動作保証外
- 一部動作確認されている機種もあるため、必ず公式サイトで確認
ステップ2:APN設定を手動で行う
Android端末の最も重要な設定です。間違えると圏外になります。
設定手順(標準的なAndroid端末の場合):
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 機種によっては「接続」「無線とネットワーク」という名称
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 機種によっては表示されない場合あり
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 「APN」という表示の場合もあり
- 既存のAPNを確認
- 「spmode」または「ahamo」という名前のAPNがあれば、それを選択して完了
- ない場合は次のステップへ
- 右上の「+」(プラスマーク)をタップ
- 新しいAPNを作成
- 以下の情報を正確に入力:項目設定値名前ドコモ(任意でOK)APNspmode.ne.jp認証タイプ未設定 または なしAPNプロトコルIPv4/IPv6⚠️ 超重要:
- 「spmode.ne.jp」は1文字も間違えないこと
- 大文字・小文字の区別なし(すべて小文字で入力)
- スペースを入れないこと
- その他の項目は入力不要
- 右上の「⋮」(縦3点メニュー)をタップ
- 「保存」をタップ
- 作成したAPNの横にあるラジオボタンを選択
- 丸い選択マークが表示される
- 設定画面を閉じる
- スマートフォンを再起動
機種別の注意点:
- Xperia: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」
- Galaxy: 「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」→「APN」
- AQUOS: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」
- Pixel: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「アクセスポイント名」
機種によって多少手順が異なるため、わからない場合はメーカーの公式サイトで確認してください。
ステップ3:VoLTE設定を確認・有効化
Androidでも、VoLTEの有効化が必須です。
設定手順(標準的なAndroid端末):
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「通話」または「詳細設定」を探す
- 機種によって表示が異なる
- 「VoLTE通話」「4G回線による通話」「HD Voice」などのスイッチをONにする
- 機種によって名称が異なるが、意味は同じ
機種別の設定場所:
- Xperia: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「4G(推奨)」または「VoLTE」
- Galaxy: 「設定」→「接続」→「モバイルネットワーク」→「通話」→「VoLTE通話」
- AQUOS: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「VoLTE」
- OPPO: 「設定」→「SIMカードおよびモバイルデータ」→該当SIM→「VoLTE通話」
重要: VoLTEがONにならない場合、端末が非対応の可能性があります。
ステップ4:優先ネットワークタイプの設定
一部機種では、ネットワークタイプの設定も必要です。
設定手順:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」を開く
- 「優先ネットワークタイプ」または「ネットワークモード」をタップ
- 「5G/4G/3G」または「4G/3G」を選択
- 5G対応端末の場合:「5G/4G/3G(自動)」
- 5G非対応端末の場合:「4G/3G(自動)」または「LTE/3G/GSM(自動)」
- 「3Gのみ」は絶対に選ばない
- ahamoは3G非対応のため圏外になる
ステップ5:機内モードのON/OFF切り替え
iPhoneと同様、一時的な接続エラーの解消に有効です。
実施方法:
- 画面上部から下にスワイプ(通知パネルを開く)
- 機種によっては2回スワイプが必要
- 飛行機マークをタップしてON
- アイコンが強調表示される
- 10秒待つ
- 再度飛行機マークをタップしてOFF
- アンテナマークを確認
ステップ6:SIMカードの抜き差し・再起動
実施手順:
- スマートフォンの電源を切る
- 電源ボタン長押し→「電源を切る」
- SIMトレイを取り出す
- 側面の小さな穴にSIMピンを差し込む
- SIMカードを確認
- 傷や汚れがないかチェック
- 金色の接触面を柔らかい布で拭く
- SIMカードを正しくセット
- 向きに注意
- トレイを本体に戻す
- 電源を入れる
- 1分程度待つ
ステップ7:ネットワーク設定のリセット(最終手段)
リセット手順:
- 「設定」→「システム」を開く
- 「リセットオプション」または「詳細設定」→「リセット」をタップ
- 「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothのリセット」または「ネットワーク設定のリセット」をタップ
- 「設定をリセット」をタップ
- 確認画面で再度「リセット」をタップ
- パターンやパスワードを入力
- 自動的に再起動
- 再起動後、APN設定を再度行う
第4章:開通手続きの正しい流れ
圏外の原因が「開通手続き未完了」だった場合の対処法です。
開通手続きとは?
ahamoのSIMカードが届いても、そのままでは使えません。開通手続きを行うことで、はじめて通信できるようになります。
開通手続きの手順
準備するもの:
- ahamoのSIMカードまたはeSIM
- dアカウントのID・パスワード
- Wi-Fi環境(推奨)
手続きの流れ:
- ahamoアプリまたは公式サイトにアクセス
- アプリの方が簡単でおすすめ
- dアカウントでログイン
- 契約時に登録したdアカウントを使用
- 「切り替え(開通)手続きへ」をタップ
- トップ画面に表示される
- 電話番号と注意事項を確認
- 自分の電話番号が表示されているか確認
- 「開通する」ボタンをタップ
- 手続き完了メッセージを確認
- 「開通手続きが完了しました」と表示される
- スマートフォンを再起動
- 必ず再起動すること
- 発信テスト「111」に電話
- 通話料無料
- ガイダンスが流れれば開通成功
開通手続きの受付時間:
- 新規契約: 24時間いつでもOK
- MNP(乗り換え): 午前9時〜午後9時
- 受付時間外は翌日9時以降に開通
開通にかかる時間:
- 通常:即時〜数分
- MNP(乗り換え):最大2〜3時間
- 混雑時:数時間かかる場合あり
開通手続きの注意点
期限に注意:
- 商品出荷後15日以内に開通手続きが必要
- MNP予約番号の有効期限内(通常15日間)に手続き
- 期限を過ぎると自動キャンセルされる場合あり
旧回線について:
- 開通手続き完了と同時に旧キャリアの回線が自動解約
- 開通前に旧SIMカードを抜かないこと
第5章:その他の確認事項と対処法
基本的な対処法を試しても圏外が解消しない場合、以下も確認してください。
1. モバイルデータ通信がONになっているか
意外と見落としがちなのが、モバイルデータ通信のスイッチです。
iPhone: 「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」がONか確認
Android: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「モバイルデータ」がONか確認
2. SIMロック解除が完了しているか
ドコモ以外で購入した端末の場合、SIMロック解除が必須です。
SIMロック確認方法(iPhone):
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く
- 一番下までスクロール
- 「SIMロック」の項目を確認
- 「SIMロックなし」と表示されていればOK
- 表示されていない場合はSIMロック解除済み
SIMロック確認方法(Android): 機種により異なるため、購入元のキャリアサポートページで確認
SIMロック解除方法:
- 購入したキャリアのマイページから手続き
- 店舗でも可能(手数料3,300円)
- 2021年10月以降発売の端末は最初からSIMフリー
3. ソフトウェアアップデートの確認
古いOSバージョンでは、ahamoの通信に対応していない場合があります。
iPhone: 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で最新版に更新
Android: 「設定」→「システム」→「ソフトウェアアップデート」で最新版に更新
特に重要:
- iPhone:iOS 14.5以降への更新推奨
- Android:各機種の推奨バージョンをahamo公式サイトで確認
4. 電波状況・場所の確認
基本的なことですが、電波の届かない場所にいる可能性もあります。
電波が届きにくい場所:
- 地下
- エレベーター内
- トンネル内
- 山間部
- 建物の奥まった場所
- 高層ビルの影
対処法:
- 屋外や窓際など、開けた場所に移動
- 建物の外に出る
- 少し歩いて場所を変えてみる
5. SIMカードの種類・バージョンの確認
古いドコモSIMカードの場合、ahamoでは使えないことがあります。
確認方法: SIMカードの表面を確認
- 「ドコモUIM」と記載されている場合は問題なし
- 非常に古いSIMカード(10年以上前)の場合は交換が必要
交換方法:
- ドコモショップで交換(手数料あり)
- ahamoサポートに問い合わせ
第6章:それでも解決しない場合の最終手段
ここまでの対処法をすべて試しても圏外が解消しない場合、以下の対応を検討してください。
1. ahamoサポートに問い合わせる
ahamoは有人サポートが受けられます。
問い合わせ方法:
- チャットサポート: ahamo公式サイト・アプリから
- 受付時間: 午前9時〜午後8時(年中無休)
- おたすけロボット: 24時間対応のチャットボット
問い合わせ前に準備する情報:
- 契約者の氏名・電話番号
- 使用している機種名
- 行った対処法のリスト
- エラーメッセージのスクリーンショット
2. ドコモプランに一時的に戻す
注意: 最終手段です。
どうしても解決しない場合、一度ドコモの通常プランに戻すことができます。
メリット:
- ドコモショップでの対面サポートが受けられる
- 詳細な原因調査が可能
- 端末の故障診断も可能
デメリット:
- プラン変更に時間がかかる
- 料金が高くなる(一時的)
- 再度ahamoに戻す手続きが必要
手続き方法:
- ドコモショップで「料金プラン変更」を申し込む
- 事情を説明し、調査を依頼
3. 端末の故障を疑う
上記すべてを試しても改善しない場合、端末自体の故障が考えられます。
故障の可能性が高いケース:
- 他のキャリアのSIMでも圏外になる
- 設定画面で「SIMなし」と表示される
- SIMカードを認識しない
- 水濡れや落下などの物理的な損傷がある
対応方法:
- iPhone: Apple Store、正規サービスプロバイダで診断
- Android: メーカーのサポートセンター、修理受付窓口
- ahamoの「ケータイ補償サービス」加入者は交換可能
4. SIMカードの不良・再発行
SIMカード自体が不良品の可能性もあります。
SIMカード不良の症状:
- 複数の端末で試しても圏外
- SIMカードに目視できる傷や汚れ
- SIMトレイから抜けやすい
再発行方法:
- ahamo公式サイトから「SIMカード再発行」手続き
- 手数料:無料(初回のみ)
- 到着まで3〜5日程度
5. 別の対応端末を試す
友人や家族の端末でテストすることで、原因を特定できます。
テスト方法:
- ahamo対応端末を借りる
- あなたのSIMカードを挿入
- 同じ場所で電波状況を確認
結果の見方:
- 他の端末で圏外にならない場合: あなたの端末に問題あり
- 他の端末でも圏外になる場合: SIMカードまたは回線の問題
第7章:開通後もスムーズに使うためのチェックリスト
圏外問題が解決した後も、快適にahamoを使うために以下を確認しておきましょう。
✅ データ通信量の確認方法を知っておく
確認方法:
- ahamoアプリのトップ画面に表示
- 「My docomo」から確認
- スマートフォンの設定画面でも確認可能
✅ Wi-Fiとモバイルデータの切り替え方法
自動切り替え設定:
- Wi-Fi接続時は自動的にWi-Fi優先
- Wi-Fi圏外に出るとモバイルデータに自動切り替え
手動切り替え:
- コントロールセンター(クイック設定)からWi-FiとモバイルデータのON/OFF切り替え可能
✅ 海外で使う場合の設定
ahamoは追加料金なしで海外82の国・地域で使えます。
事前設定:
- 「データローミング」をONにする
- iPhone:「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」ON
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「ローミング」ON
✅ 5G通信の設定
5G対応端末・エリアでは、5G通信が利用できます。
5G設定方法:
- iPhone:「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」→「5G オン」
- Android:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「優先ネットワークタイプ」→「5G/4G/3G」
✅ バックアップを定期的に取る
設定をやり直す際、データが消えないよう定期的なバックアップを。
iPhone:
- iCloudバックアップ:「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」
- iTunesバックアップ:PCに接続して実行
Android:
- Googleバックアップ:「設定」→「システム」→「バックアップ」
- 写真・動画:Googleフォトで自動バックアップ
第8章:よくある質問(FAQ)
Q1. 圏外が解消されるまでの時間はどのくらい?
A. 設定が正しければ、再起動後1〜3分以内に電波をキャッチします。5分以上経っても圏外の場合、設定が間違っているか、別の原因があります。
Q2. Wi-Fiは繋がるのにモバイルデータ通信ができない場合は?
A. これは「圏外」とは異なる状態です。以下を確認してください:
- モバイルデータ通信のスイッチがONか
- データ容量が残っているか(20GB超過していないか)
- APN設定が正しいか(Android)
- 機内モードがOFFか
Q3. ドコモショップでサポートは受けられる?
A. ahamoはオンライン専用プランのため、原則としてドコモショップでのサポートは受けられません。ただし、「ahamo WEBお申込みサポート」(3,300円)を利用すれば、店頭で手続きの補助を受けられます。ただし、操作は自分で行う必要があります。
Q4. eSIMの場合の対処法は?
A. eSIMでも基本的な対処法は同じですが、以下の点に注意:
- プロファイル削除(iPhone):eSIMのプロファイルは「モバイル通信プラン」から削除
- 再インストール:誤って削除した場合、ahamo公式サイトから再発行手続き(通常2,200円、初回無料の場合あり)
- デュアルSIM:主回線・副回線の設定を確認
Q5. 電波マークは立つのに通信できない場合は?
A. アンテナは表示されるが通信できない場合:
- APN設定が間違っている可能性(Android)
- データローミングがOFFになっている
- ネットワーク接続が不安定
- モバイルデータ通信がOFFになっている
Q6. 開通手続き中にエラーが出た場合は?
A. よくあるエラーと対処法:
- 「処理に失敗しました」: 時間をおいて再度実行
- 「受付時間外です」: MNPの場合、9時〜21時の間に再試行
- 「dアカウントでログインできません」: パスワードリセットを実行
- 何度試してもエラーの場合、チャットサポートに問い合わせ
Q7. 圏外が頻繁に起こる場合は?
A. 断続的に圏外になる場合:
- 利用場所の電波状況が悪い可能性(ahamo公式サイトのエリアマップで確認)
- SIMカードの接触不良(何度か抜き差ししても改善しない場合は交換)
- 端末の故障の可能性
- 特定の場所だけで起こる場合、その場所の電波が弱い
Q8. ahamoに変更したら電波が悪くなった?
A. ahamoはドコモ回線を使っているため、ドコモと同じエリア・品質です。ただし:
- 3G回線は利用不可(4G/5Gのみ)
- 古い端末の場合、対応周波数帯(Band)が限られている可能性
- VoLTE非対応端末では通話できない
- 体感として「遅い」と感じる場合、混雑時間帯の影響の可能性
第9章:圏外トラブルを予防するためのポイント
最後に、今後圏外トラブルを起こさないための予防策をご紹介します。
1. 契約前に必ず対応端末を確認
絶対にやるべきこと:
- ahamo公式サイトの「対応端末一覧」で自分の機種を検索
- 対応していない場合、新しい端末を購入してから契約
- 「たぶん使えるだろう」という思い込みは危険
2. プロファイル削除は乗り換え前に
他社から乗り換える場合、開通手続きをする前に旧キャリアのプロファイルを削除しておくとスムーズです。
3. 開通手続きは時間に余裕を持って
避けるべきタイミング:
- 深夜(MNPの場合、翌朝まで開通しない)
- 外出先(Wi-Fi環境がない場所)
- 急いでいる時
おすすめのタイミング:
- 休日の午前中
- 自宅でWi-Fiに接続した状態
- トラブルがあっても対処できる時間帯
4. 開通手続き前に必要な情報を準備
事前準備リスト:
- dアカウントのID・パスワード
- Wi-Fi環境
- SIMピン(またはクリップ)
- 旧SIMカードの取り出し方の確認(機種によって異なる)
5. 設定画面のスクリーンショットを撮っておく
何か問題が起きた時のために、重要な設定画面のスクリーンショットを撮影しておくと便利です:
- APN設定画面(Android)
- VoLTE設定画面
- モバイルデータ通信設定画面
6. 定期的なソフトウェアアップデート
OSやキャリア設定のアップデートは定期的に確認・実行しましょう。セキュリティ向上だけでなく、通信の安定性も向上します。
まとめ:冷静に1つずつ確認すれば必ず解決できる
ahamoで圏外になるトラブルは、ほとんどが設定ミスや確認不足が原因です。この記事で紹介した6つの対処法を順番に試していけば、多くの場合で解決できます。
最重要ポイントのおさらい:
- 対応端末かどうか必ず確認
- iPhone:旧プロファイルを削除
- Android:APN設定を「spmode.ne.jp」に
- VoLTE設定をON
- 機内モードON/OFF切り替え
- SIMカード抜き差し・再起動
焦らず、落ち着いて1つずつ確認していけば大丈夫です。どうしても解決しない場合は、ahamoのチャットサポートに相談しましょう。
開通後の快適なahamoライフを!
月額2,970円で20GBのデータ通信と5分以内の国内通話無料という、非常にコストパフォーマンスの高いプランです。最初の設定さえ乗り越えれば、快適に使えるはずです。
この記事が、あなたのahamo圏外トラブル解決の助けになれば幸いです。
【関連記事】
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- ahamoのメリット・デメリット徹底比較
- ahamoへの乗り換え手順を画像付きで解説
- ahamo大盛りオプションは本当にお得?徹底検証
【困った時の問い合わせ先】
- ahamo公式サイト:https://ahamo.com/
- チャットサポート:ahamoアプリまたは公式サイト内
- 受付時間:9:00〜20:00(年中無休)




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